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べジータ。サイヤ人の愛すべき我がまま王子です。 登場早々、仲間であるはずのラディッツを見殺しにし、(生き返らせることを拒否)、戦闘不能になったナッパを処刑といった冷徹さを見せつけ、その後はナメック星人はもとよりキュイ、ドドリア、ザーボンを始末し、悟空に敗れたギニュー特戦隊に容赦なく止めを刺す姿は悪人そのもの。 とはいえ、べジータの存在がなければ悪人を始末する、殺す役割を持つものがいなくなってしまうのもまた事実であり、その意味ではべジータはある意味必要悪だったのかもしれません。おそらく彼の代わりができそうなの(悪人の命を奪う)はキャラクター的にはピッコロだったのでしょうが、ナッパとの戦いで死んでしまったのですから。 そのためでしょうか、全員が生き返ったあとである人造人間編からはいざというときに頼れる味方というよりはストーリーをわざと悪いほうへと進まされる役割を担います。人造人間を起動させようとしたり、セルを完全体にしたり、バビディの術にかかり悟空行く手を阻む、ある意味読者の願望をかなえる損な役割です。 悪人であり、プライドが高くわざと悪い方向へ持っていくそんなピエロのような役割から解放されるのは最終話に近い悟空とブウとの決戦でした。 「がんばれ、カカロット。お前がナンバーワンだ!」 そして、その一言はドラゴンボールという物語の終わりを意味していたのではないでしょうか。 惑星すら簡単に破壊できる超サイヤ人、そしてそれらを上回る強敵。そして天井知らずに強くなっていく主人公に、ある程度の願いをかなえることができるドラゴンボール。これらをまとめて話を進めるにはわざとストーリーを悪化させる役、べジータが必要だった。 ベジータが悟空、カカロットへのこだわりを捨てるというのはその役割の放棄でありストーリーの影の進行役の消滅を意味していたのですから。 逆をいえばベジータはドラゴンボールという話が進む限りは悪人役をしなくてはならない運命だったのでしょう。
by teodrx
| 2011-09-25 00:37
| 本・漫画
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